ナウい人はみんな知ってる「woke」について-サウスパーク・ワクチンスペシャルから学ぶ英語・文化④
今回は、数年前に登場したスラング「woke」について解説します。サウスパークのワクチンスペシャルでもギャリソン先生が発言しました。
Woke
まずはそのシーンから見ていきましょう。
大統領の任を退いたギャリソン先生は、サウスパークに戻り、臨時ではありますが、再びスタン達のクラスを担任することになります。担任をするにあたり、はさみのりや子供達用のおやつの買い出しにスーパーへやってきました。ギャリソン先生を見たスーパーの人たちは立ち止まり睨みつけます。それは何故か、スーパーの客のセリフから分かります。
「Would you look at that? He ruined our entire country and now he's just back like nothing happened.」(あれをご覧よ。彼はこの国をめちゃくちゃにしておきながら、何事もなかったかのように戻ってきた。)
トランプがアメリカを分断したとはよく耳にしますが、彼のセリフはそれを表しています。視線に気づいたギャリソンはこう言います。
「Look, everyone, there's a gay man shopping ! I happen to be the only teacher brave enough to teach your kids right now, so you better all get real woke real fast ! 」(おいみんな見ろよ!ゲイが買い物してるぞ!おれは勇敢にもお前らの子供達を教える唯一の先生なんだぞ!だからお前らもさっさと”敏感になる”べきだ)
この記事のメインであるwokeが出てきました。
wokeというと、wake(目が覚める、起きる)の過去形に感じますが文型から分かるように形容詞として使われます。上の訳では敏感であると訳しましたが、wokeは「社会的問題に対しての認識がある、敏感である」という意味です。
ここでいう社会的問題は特に人権に関するものと捉えて問題ありません。最近は海外だけでなく日本でも、人権について色々な騒動が起こりますよね。男女差別とかセクシャルマイノリティ、障がい者、外国人差別などが火種となり、企業やテレビ、個人のブログまでもが炎上する時代です。こういった社会的問題について常にアンテナを張り、正しく(Political correctness)対応できている人に対してwokeを使います。
このシーンのポイントは、スーパーの客が彼の大統領としての実績に対して怒りを表しているのに対し、ギャリソン先生はゲイに対する差別的な態度をとられているように感じているところです。このギャップが笑いどころです。
まとめ
今回はwokeの意味についてまとめました。いつも変な言葉ばかり解説していますが、こちらのスラングは海外ドラマや映画でも割と出てくるのではないかと思います。全人類がwokeである状態がスタンダードになった時、どんな未来が来るか。色々な意味で気になりますね。
Kommunity Kidz, Q Anon, Lil' Qties-サウスパーク・ワクチンスペシャルから学ぶ英語・文化③
今回はサウスパークワクチンスペシャルに登場した3大?勢力について解説していきます。ちょっと変わった英語表記についても説明します。
Kommunity Kids
スタン、カイル、カートマン、ケニーの4人で構成されるこのグループは、ウォルグリーン(薬局)からコロナのワクチンを奪取し、先生に届けるべく奮闘します。
Kommunity Kidsはそのままコミュニティキッズの直訳になります。日本語に該当する意味はなさそうです。イメージとしては、地域等のコミュニティに属して何か活動をしている子供たちと言ったところでしょうか。実際、この4人はサウスパークというコミュニティ(共同体)で老人がワクチン接種するお手伝いをするという目的を掲げて活動をしているように見せかけています。彼らは買収した老女のワクチン接種の付き添いという体でウォルグリーンに入り、薬剤師からワクチンを奪い取ります。
気になるのはスペルがちょっとおかしいというところです。本来正しく書くと、Community Kidsとなるところですが、CがK、sがzとなっています。なぜなのか。これはミスではありません。同じ音の別のスペルを使うことでcoolさを出しているとのことです。英会話学校の講師に確認しました。日本語で言うところの「まじ」を「まぢ」みたいなノリですかね。この話をしてから、レッスンの振り返りで講師がcheersではなくcheerzと書いてくれるようになりました。
Q Anon
Qアノンについては、ニュース等で見たことあるという方は多いのではないのでしょうか。ウィキペディアの説明を参照してみましょう。
Qアノン(キューアノン、英: QAnon、発音: [ˌkjuːəˈnɒn])は、アメリカの極右が提唱している根拠のない陰謀論である[1][2][3][4][5]。
トランプが選挙で負けてバイデンが大統領に当選した当時、日本でもアメリカ大統領選の不正を訴えるQアノン信者が現れましたね。また、wikipediaの記事にはとんでもない陰謀論が紹介されています。
この陰謀論の信奉者は、自由主義的(リベラル)なハリウッドセレブや民主党の政治家、および政府高官の大多数をその秘密結社のメンバーであるとして非難しており[11]、トランプが計画している「嵐」(英: The Storm)と呼ばれる報復の日には、秘密結社のメンバーが大量に逮捕されると信じている[12][13]。また、バラク・オバマ、ヒラリー・クリントン、ジョージ・ソロスによるクーデターを阻止するために、トランプはロシア人との共謀(ロシア疑惑)を装ってロバート・モラーに児童売春組織の存在を暴露し、彼に協力を仰いだと信奉者は主張している[14][15]。
とにかく滅茶苦茶な陰謀論者です。でも信者は心から信じています。実は今回のタイトルは「South Park」ではなく、「South ParQ」となっています。全体を通してQアノンに絡められています。
さて、そんな彼らにとってのヒーローであるトランプはサウスパークの世界ではギャリソン先生にあたります。大統領の座を退きサウスパークへ帰ってきたギャリソン先生はスーパーで買い物をしています。そこへQアノン信者のホワイトがやってきて、自分は今でもギャリソンを支持していると伝えます。それに対しギャリソン先生は罵倒しますが、ホワイトはそれがchosen one(選ばれし者)であるギャリソン先生からのメッセージだと受け取ります。
メッセージを解釈した彼らはギャリソン先生と同じことをすることになります。そうです。彼らも先生となります。ただし、教える内容はQアノン信者の信じる陰謀論です。彼らは、Tutornon(チューターノン)というサービスを始めます。Tutor(家庭教師)とQ Anonが組み合わさった造語です。文字通りですね 笑
サウスパークに戻ったギャリソン先生は再び小学校で教師をします。それを快く思わない一部の保護者は、子供を学校に行かせずに家庭教師を利用します。このタイミングに重なったチューターノンは、手ごろな価格で提供していることもあり、複数の家庭で利用されていきます。そしてそれは純粋な子供達を洗脳していき、後述のLil' Qtiesを生み出すのです…。
Lil’ Qties
Lil’Qtiesはサウスパーク小学校の生徒で構成されています。スタン達のクラスメイトであるスコットやクライド、バターズも所属しています。彼らは、Qアノン信者達が提供するチューターノンの教育を受けたことで、コロナワクチンは有害であると信じ、この組織を結成しました。そして、ワクチンから先生を守るという使命の元にスタンらのKommunity Kidzと対立します。
Lil’ Qtiesは普通の英語にするとLittle Cuties(かわいいちびっこ達)という意味です。Lilは文字の省略が起きています。Thx(Thanks)、OMG(Oh, my god)など見たことありますよね。それらと同様にLilはLittleの省略となります。Qtiesは、Kommunity Kidzと同じように、同音で別スペルが使われています。何故Qなのか。それはこの子供達がQアノン信者によって洗脳され結成した組織だからです。またQtiesは少し前に物議を醸したNetflix配信映画の「CUTIES」を元にしています。実際に、「CUTIES」でとられたポーズと同じポーズをとっています。
今回まとめたものはあまり役に立たないと思いますが、最後に整理しておきます 笑
- 同じ音で別のスペルにすることでcoolさを出す(例:community→kommunity)
- 日本語と同じように英語にも文字の省略がある(例:little→lil、you→u)
それでは、cheer”z”.
Periodの意味-サウスパーク・ワクチンスペシャルから学ぶ英語・文化②
引き続きサウスパーク・ワクチンスペシャルに出てくる英語表現や笑いどころについてまとめていきます。前回の記事も見ていただけますと嬉しいです。
Period
periodと言えば、英語の文章の最後につく点を一番に思い出すのではないでしょうか。もしくは、「期間」ですね。このエピソードではこれらとは違う2つの意味で使われています。見てみましょう。
まずはこのシーン。失われつつあるbroship(友情)を取り戻すべくカートマンとケニーはネルソン先生にイタズラを仕掛けます。そのイタズラとは、ケチャップを先生の椅子に塗りたくるものです。椅子に座った先生のお尻は真っ赤になりますよね。それを生理に見立てようとするとんでもないイタズラです。その日のランチはハンバーガーで、カートマン、ケニーは食堂からケチャップを盗み出し、先生の椅子にセット。見事?イタズラを成功させます。
それを見たカートマンは…
…最低です。
「Teacher had her period !」(先生は生理だ!!)
とスマホで写真を撮ります。
これは辞書を引かなくてもストーリーで推測できますが、periodには「生理」という意味もあります。「期間・周期」という意味を持つ単語であるので納得できますね。
コロナに感染するリスクと戦いながらも生徒に教えている先生は、このイタズラに当然激怒し、学校を去ります。
それでは、もう一つのperiodの意味を見てみましょう。このシーンから飛びます。
学校を去り家でため息をつくネルソン先生。先生に学校に戻ってきてほしいカートマン達は、ウォルグリーンよりワクチン奪取に成功。カートマンは、ワクチンがあるので学校に戻ってくるようネルソン先生に電話をかけます。イタズラについて釈明し、次の日の朝に学校の先生全員分のワクチンを持ってくるという約束をします。問題なのはその電話を切る間際のカートマンのセリフ。
「Hey, we will be there. Period.」(じゃあ明日おいら達学校にいくから。以上!)
会話や文の終わりにPeriod.と使う場合、「もうこの話は終わり、以上」といった意味になります。別におかしくない表現ですが、先生に生理(period)イタズラをしてからのこの電話なのでかなり悪質ですね。さすがカートマンといったところです。電話の後はカイルに咎められます。
このエピソードではperiodの2つの意味について新たに学ぶことができました。それぞれの言葉自体は日常でも使うことはあると思います。
Period・・・①生理、②もうこの話は終わり、以上
サウスパーク・ワクチンスペシャルから学ぶ英語・文化①
3月にサウスパークの最新話「Vaccination Special(ワクチンスペシャル)」が公開されました。公式サイトでは3/12に配信され、英語音声・字幕のみですが視聴可能です。いつも通り皮肉の効いた内容で楽しめました。今回から、その最新話で出てくる英語表現や笑いどころについて、まとめていきたいと思います。ストーリーの詳細はFandomを見るのをオススメします。ネタバレ注意です。
ストーリー概要
今回の話は前回の「Pandemic Special」に引き続き、コロナ禍でのサウスパークの住民の生活が描かれます。高齢者など一部の人を対象にワクチンの接種が始まりますが、対象でない大人達は不満たらたらです。ワクチン接種を行っているウォルグリーンには、接種を求めて対象者でもないのに連日大人たちが列をなしています。そんなサウスパークでの今回の主役はもちろんいつもの4人、スタン、カイル、カートマン、ケニーです。コロナ禍で友情が廃れつつあると感じるカートマン、ケニーはあるイタズラをして友情を取り戻そうと提案します。そのイタズラの結果、彼らの担任のネルソン先生は学校を去ってしまいます。代わりの先生は勿論、大統領を退任したギャリソン先生です。ギャリソン先生が嫌いな4人が、ネルソン先生を学校に呼び戻すべくコロナワクチンを手に入れようと奮闘するのが今回のメインストリームです。接種を切望する大人達や、Qアノン信者も絡んできて、4人の行動はサウスパークを巻き込んだ大騒動へと発展していきます。
First responders
マッケイ先生とアドラー先生はワクチン接種を求め、薬局ウォルグリーンへやってきます。自分たちが教師であることを伝え、接種させるよう警備員(下の写真のサングラスをかけた男)に頼みます。それに対し、並んでいる他の大人たちからは、「病気を抱えてる人が先だ!おれはヘビースモーカーだ!」「おれは免疫不全で尖圭コンジローマ、見せてやろうか?」等とヤジが飛びます。これらに対して警備員は「Over 55, first responders and Group 2B only! 」と一喝します。
55歳以上は分かりますが、first respondersは初耳でした。意味をチェックしてみましょう。ケンブリッジ英英辞典によると、
「特にパンデミックなどの緊急事態に現場に最初に駆けつけて対処にあたる人々。警察官や消防士など(和訳)」
という意味です。日本では、高齢者や医療従事者を優先にワクチン接種を行っていますが、警察官や消防士を先にという話は聞かないですよね。優先対象者に関する違いを知りました。余談ですが、この後マッケイ先生は消防士の格好をしてウォルグリーンを再訪します 笑 結果は失敗に終わるのですが…笑
お年寄り、大暴れ
ワクチン優先接種対象者であるお年寄り達は、接種していない大人、子供達に対して煽りに煽りまくります。このエピソードでの煽りをここにまとめます。日本でもワクチンを接種した元気な高齢者がトラブルを起こすというニュースが流れる未来が私には見えます。
①79 bitchesssss !
先ほどのウォルグリーンのシーン。大人たちが全然中に入れない状況で老女が現れ、すんなりと中に入っていきます。入る際に中指を立て「79 bitchessss!」と煽ります。もちろん大人達はブーイング。
②Hah ? Can't hear ya. Got too many antibodies in my ears !
相変わらず大人達がワクチン接種を求めて列を作っている一方で、接種を終えた老人たちがウォルグリーンから出てきます。「2回目の接種も終わったしバー行こうぜ!」などとビール瓶片手に出てきます。それに対し並んでいる大人から「Old people suck !(クソ老人!)」と罵声が飛びます。それに対する老人の対応がこちら…
「Hah ? Can't hear ya. Got too many antibodies in my ears !」(聞こえねえな~?耳に抗体を取りすぎちまってよお~!)
ワクチンを打てない大人達に対する最高の煽りですよね。煽ってなんぼのサウスパーク、日本のアニメでは中々見られないですね。
③Have fun social distancing, loser !
スタンが学校から帰宅中、スタンの祖父が友人たちとオープンカーに乗って現れます。ワクチンを打って無敵になった彼らは以下のようにスタンに言葉を浴びせます。
「Still gotta wear that mask, huh? We're all vaccinated now. I'm gonna go out to the bars and get some pussy !」(まだマスクつけとんのか?おれたち皆ワクチン打ってるぜ。今からバーに行って女でもいただきに行くぜ!)
「Sayyy… When are they gonna vaccinate you kids ? Oh, yeah! You're last !」(おい、いつワクチン打つんだクソガキ?あぁ!最後か!)
「Have fun social distancing, loser !」(ソーシャルディスタンスをエンジョイしろよ~負け犬~!)
もう言いたい放題です。こんなこと日本で言った日には炎上間違いなしですね。敏感な人はサウスパーク見れないとつくづく思い知らされます。Have fun social distancing, loser ! は私のお気に入りで、英会話から帰るときに講師にたまに言います。loserまでは言いませんが。ちなみに緑色にした上のpussyはスラングです。女性器を表すスラングで、そこから女性を表す言葉となっています。英会話では使うべきではないですね。
まとめ
この記事ではとりあえずここまで。続きは随時書いていくつもりです。このエピソードではワクチンを打った人と打っていない人の対立が描かれています。リスクの大きい老人を優先接種するのは納得できる理由ではありますが、絶対の正解とは言い切れないですよね。命の優劣の話はこのコロナ禍でもニュース等で取り上げられてますが、このエピソードはパロディ化しつつもそんな世の中を風刺しているように感じました。
Gabaのレベルチェックテスト(LPA)でlevel6→level7に合格しました。
約2年間通っている英会話学校のGabaのレベルチェックテスト(LPA)を受け、悲願のlevel7へ昇格しました。テストの感想など色々まとめておきたいと思います。
LPAって何なの?
LPAは(Learning Progress Assesment)の略で、英会話力を評価するGabaのレベルチェックテストです。Gabaへの入会時には、このテストを必ず受けてレベルが振り分けられます。また、テキストが終わればLPAを受け、次のレベルに行くか残留するかを判断するための材料となります。レベルは0~10の11段階あり、10が最高です。
あなたは何レベルなの?
私はビジネスのレベル6(短い海外出張なら、相手が日本人であることに配慮してゆっくりと喋ってくれれば会話が可能:Gaba HPより)でした。Gabaにはレベル5で入会しました。レベル6といえば半分を超えているのでそこそこ良さそうな印象を持ちやすいですが、Gabaは結構シビアに評価します。レベル4~6はLow Intermediate、中級(下)という括りにされています。レベル7~8でようやくHigh Intermediate、中級(上)となり、上級者の一歩手前まで来ます。
レベル6→7テストの中身
レベル5→6のときと大体同じだと思います。テストは勿論講師との対話形式で行われ、大きく4つの問で構成されています。
① 写真を一枚選びそれについて説明
② ①で説明した写真に映る人達がどんな会話をしているか説明
③ 自分のことについて説明(Storytelling)
④ 与えられたシチュエーションで講師とロールプレイ
① 写真を一枚選びそれについて説明
まず写真が3枚与えられ、自分で好きなものを選びます。ビジネス英会話を受講している場合には3枚全てビジネスシーンとなります。これが結構大変です。というのも、選んだ写真で何が行われているのかというのを自分で想像して説明しなくてはならないからです。英語できちんと説明できるというのも大事ですが、そのシーンについて想像力をフルに働かせることが重要となります。なので例えば、プレゼンをしているシーンがあるとして、「会議室で男の人が上司に対してプレゼンをしている。」だけでは不十分です。「○○という商品について説明している、○○は××な機能を持っていて、△△な強みを持っているからヒットするだろう。上司はプレゼンを気に入っていて興奮している様子だ。」といったように細かい所まで説明することがカギとなります。とにかく、講師にストップされるまで英語の間違いに気を付けつつも説明し続けることが大切です。事前に準備することが出来ないので、かなりタフなパートになります。ただ、この与えられる写真はいつも同じです。私はレベル7に上がるまで今回含め2回テストを受けました。1回目で受けた時にどんな写真があるか把握していたので、2回目はある程度シーンの説明の準備をして臨みました。
② ①で説明した写真に映る人達がどんな会話をしているか説明
②は①で説明した状況でどんな会話がされているか説明します。これも想像力を働かせてどんどん発言していく必要がありますが、①で作ったシチュエーションに会話を当てはめていく感じとなるので、①の時よりは楽かもしれません。「今日はお集まりいただきありがとうございます。今日は新たな洗濯機について提案させていただきます。こちらの洗濯機は××な機能を備えており、他社にない強みをもっています。また・・・」、上司A「その商品は今の設備で製造できるのか?」、上司B「良さそうだね。どんな宣伝方法がいいかな?」…といった感じに一人何役にもなって一人で会話を進めていきます。
①、②は基本的に自分ひとりで話を進めていきますが、講師から突発的に質問も来ます。例えば、実は他社が同じような技術を持っていて、パクリだと主張してきたらどうするか?など講師がシーンを想像して質問を投げてきます。この質問は講師のオリジナルですので瞬発力が求められます。レベル6のテキストで出てきた、「確認して後で報告します」、「現在研究中(調査中)です」とかで逃げるのもありですね。
③ 自分のことについて説明(Storytelling)
仕事に関する自分のことについて説明させられます。私がされた質問は伏せますが、「過去に自分が仕事でしたミスについて説明し、それにどう対応し解決したか」といったように就活みたいな質問が来ます。他の方のブログを読むと、
・「大学で学んだことと、なんで今の仕事を選んだのか、何が楽しいか説明→その仕事をする上で何が大事か、なぜそう思うのかと質問されたので回答」
というのを質問されたりもするみたいです。必ずされる質問が決まっている訳ではないので、ある程度自分の頭の中で就職面接で聞かれそうなことの棚卸をしといた方がよいと思います。英語の正しさも大切ですが、わかりやすいストーリーを意識するのが大切です。一通り説明すると、自分の説明した内容について講師から質問されます。
④ 与えられたシチュエーションで講師とロールプレイ
講師からシチュエーションを口頭で説明され、それに対処するためにどうするかというロールプレイを行います。レベル6→7を受けた人のブログを2つ見つけました。
・「上司に自分の考えとは違う仕事を依頼されたとき、どうやって交渉するか」
・「上司から、到底自分ではできないような仕事を任せられてしまった、なぜできないと思うか」
とそれぞれ書いてありました。私が受けた時は1つ目と2つ目の質問が混ざった感じで聞かれました。このパートでも瞬発力が求められます。テキストのテーマに沿ったシチュエーションが与えられます(誤解を解く、説明・謝罪など)。準備して臨むのは難しいですが、テキストで学んだフレーズを身に着けておくと、結構このロールプレイに使えるし、プロフェッショナルに見えるのでいいと思います。
合格基準
LPAでは12項目にそって上達度を確認します。12項目の内、10項目を満たすと合格となり次のレベルに進むことができます。今回、私は10項目を満たし合格しました。1回目受けたときは9項目でそこから、約3カ月かかりました。クリアできなかった項目は「5.さまざまな方法で感情や意見を表現できる」と「8.一般的な単語の複数の意味を理解し使える」でした。8はLPAの会話の中でアピールするのはほぼ無理だと思います。
レベル7!!!
兎にも角にもやっとレベル7に上がれました。レベル7は「英語の会議に参加でき、相手の考えを左右するプレゼンができます。」とのことで、やっとまともに働けるレベルに到達しつつあるのかなと思います。テキストの色も、Gabaの企業カラーである緑色になったので、レベル6に上がった時よりも嬉しく思います。仕事で支障なく使えるレベルを目指して引き続き頑張ります。
スーツ(フラップポケット)に関する謎のマナー
久しぶりに投稿します。
スーツに関するマナーでどうしても受け入れたくないものがあります。
フラップポケットのマナーです。
念のため、フラップポケットとはスーツのジャケットの腰ポケットの一種です。下の
写真のように腰ポケットに蓋のようなものがついているのがフラップポケットです。フラップには日本語で蓋というような意味があります。
私が気に入らないのはこのフラップに関するマナーです。ひらひらとついているこのフラップですが、外にいるときはフラップを出しておき、相手先等に訪問し室内にいる場合にはフラップを中に仕舞っておくというマナーが存在します。マイナーマナーではないと思います。試しに「フラップポケット マナー」で検索してみてください。ほとんど全ての記事に、今説明したとおりのマナーが書かれています。
それらの記事には、そうしなければならない理由が書かれており内容はほぼ同じです。簡単に理由を説明すると、
そもそもフラップは雨やホコリを防ぐためにある。外にいる時には、それらを防ぐためにフラップを出しておくが、室内でフラップを出しておくということは、お前のとこは汚いからホコリとか入らないようにフラップ出しときますわwという意味に捉えられてしまい相手に不快感を与えてしまうので、閉まっておかなければならないというのが理由だそうです。
就活をしていた時にこのルールを知った時には、なんてくだらないんだ…。と思った記憶があります。今でもしょうもないマナーであると思っていますし、実行したことはありません。念のため言っておくと、私はスーツが好きで、着こなしとかも気を付けています。オーダーメイドスーツも3着ほど持ってるくらいにはスーツが好きです。
こんな非合理的なことを一々する必要ないと思いますが、グローバルスタンダードなのかも…と思い調べてみることにしました。
Googleにて英語で「フラップポケット マナー」、「スーツの着方」だの色々検索してみたのですが、それらしきものは見つかりませんでした。スーツの着方に関して、我々が常日頃からしているものはあれど、フラップポケットの在り方について解説している記事は全くありませんでした。そこで、私が通っている英会話学校の先生3人(イギリス人、カナダ人、オーストラリア人)に尋ねてみました。
・・・3人ともそんなルールは知りませんでした 笑
interestingと言われましたが、これは皮肉なのかもしれません。日本だけのルールなのです。オモテナシに通ずるようなこんなしょうもないものはなくなった方がいいのです。
皆さんはこのルールどう思いますか?一々ポケットを触って手垢がついたり、フラップの型崩れが起きたりと何もいいことはないと思います。はっきり言って虚礼です、これは。強いて言うならば、フラップポケットマナーを重視する相手からわずかばかりの信頼を勝ち取れるというメリットがあるだけだと思います。営業等で相手に絶対に失礼がないようにしたいという方は、このマナーを実行して、リスクを潰すというのはありかもしれませんね~。
ただ私個人としては、精神論丸出しのこのマナーが廃れることを切に願っています。もし、スーツのマナーについて調べている最中にこの記事を見た方がいれば、フラップポケットは室内だろうが外だろうが出しっぱなしにしてください。一緒にこのマナーを廃止させましょう。意味のあることをしましょう。
英会話学校に通う意味について
私は英会話学校のGabaに通っています。一昨日、100レッスン目を受講したので、この節目に私の経験から英会話学校に通う意味について考えてみたいと思います。英語を勉強している、したいと考えている方は一つの意見としてご覧ください。
Gabaについて
まずは私が通っているGabaについてご紹介します。Gabaはマンツーマンのレッスン専門の英会話教室で首都圏を中心に展開しています。1レッスンは40分です。
受講形態・コース
Gabaは教室での対面レッスンのほか、オンラインでのレッスンも提供しています。新型コロナウイルス感染症の流行を受けて今年から導入されました。先生は教室からレッスンを行い、生徒は家など好きな場所から受講できます。またレッスンは毎週何曜日の何時からというようには決まっておらず、自分の都合に合わせて予約を入れます。
Gabaには大きく分けてビジネス英会話と日常英会話の二つのコースがあります。使うテキストが違うだけです。ビジネスだろうが日常だろうが同じ英語には変わりありません。ただ、それぞれのシチュエーションに特化したテキストを提供しているのです。私は、ビジネス英会話を受講しています。
レベルについて
Gabaはビジネス・日常共に1~10でレベル設定されており、それぞれのレベルで使うテキストは異なります。1から数が増えるにつれ、レベルが上がっていきます。この10段階の前にStarterという完全初心者向けのレベルも用意されています。Gabaに入会する際に、講師と英会話を通した自分のレベル確認を行い、そのレベルからスタートします。自分でレベルを選ぶことはできません。ネイティブスピーカーがしっかりチェックします。私は入会時はレベル5(身近な話題では問題なく意思を伝えられる)でした。現在はレベル確認のテストを経てレベル6(海外で短期間の滞在が可能)にいます。私の会話力としては、日常会話は問題なくスムーズにできます。ただ、激しいディスカッションとなるとついていけません。
一応私の経験等についてですが、留学経験はありません。ずっと日本で育ちました。小中高大と受動的に英語を学んだだけです。TOEICは810点が最新のスコアです。典型的な日本人だと頭に入れたうえで参考にしてください。
なぜGabaを選んだのか
他の学校と徹底的に比較して選んだわけではありません。マンツーマンレッスンであることと、朝早くからやっていること、職場に近いという3つの条件にマッチしたのがGabaしかなかったので選びました。他の学校の体験レッスンすら受けていないので、他と比べてどうこうとは言えません(笑)。グループレッスンのほうが安いのですが、他の生徒がいるとその分自分が話す時間が減り、効率が悪いのでマンツーマンにきめました。私は週2回平日に、仕事が始まる前に受講しています。
総受講時間
冒頭で100回レッスンを受けたと書きました。1回のレッスンが40分なので、4,000分受講したことになります。ただ、マンツーマンでの会話なので単純計算でその半分の2,000分が私が実際に英語を話した時間になります。
英会話学校に通う意味
では、100回レッスンを受けた経験から英会話学校に通う意味について考えてみたいと思います。
メリット
英会話学校に通うメリットそれは、「外国人と英語を話す機会を確保できる」ということに尽きます。日本に暮らしているとどうしても英語話者と話す機会は限られます。その機会をお金を払うことで確実に得ることのできるのが英会話学校なのです。英語を話す機会があれば、英語を勉強するというモチベーションも継続することができます。
意味のある受講の仕方
ただ英会話学校に通えばいいかといえば、当然違います。世にはたくさんの英会話学校が溢れているのに、英語の話せる日本人の数はそんなに増えていないと思います。ただレッスンを受けるだけでは大きく伸びることはないでしょう。レッスンのための予習・復習に加え、授業以外でどこまで英語を勉強できるかが非常に重要になります。これが日本で英会話学校に通う上でのカギとなります。日常生活では圧倒的に日本語を話す機会の方が多いので、英語脳を維持するためにもレッスン以外の勉強をすることが必須なのです。私がやっている英語の勉強については、いずれまとめてみようと思います。
通うに値するレベル
「英会話学校に通う=英語ができるようになる」ではありません。英語を話すにはある程度の英語の知識が必要です。極端な話、英単語を全く知らない人が英会話という実践に突入するのは、武器を持たずに敵地に突撃するようなものです。ある程度英語ができる状態で英会話学校に通った方が伸びも早いと思います。この場合の英語ができるというのは、TOEICやセンター試験等である程度の高得点をとったことがあることを指します。話す機会がなかったとしても、英語の組み立て方の基礎を分かっていることが話す上で非常に重要になるからです。英文法の基礎をある程度マスターしたうえで、瞬間英作文で思ったことを言うトレーニングをして英会話学校に通う方が効率的だと私は考えます。
個人的な考えですが、センター試験やTOEICでもあまり得点できない人が英会話学校に通っても、英会話学校の養分になるだけです。もちろん、英語の基礎を固めつつ英会話をしていけば伸びないということはありませが、非常に時間もお金もかかります。学校で相談しても、受けない方がいいですよとはならないので、入会前にしっかりと考えた方がいい問題です。
日本の英語教育は役に立たないと世間的にはよく言われています。確かに、中高大と10年近く英語を勉強していてもしっかりと英語を話せる人はそのうちの半分もいないでしょう。結果だけ見ればそうです。ただし、これは仕方ないと思います。何故なら、日本国内にいる限り英語を話さなくてはいけないという状況は極めて少ないからです。学生のうちに英語を話せないと食い扶持を失うとかそういう状況に日本はまだありません。必要に駆られなければ中々、言語習得は難しくなります。努力するモチベーションがありませんからね。だからこそ、小中高で英文法を徹底的に学ぶ今のスタイルは割と合理的だと私は考えます。
実際、私は中高大と英語を話す機会も碌になく、社会人になってから必要に駆られて勉強していますが、英文法の基礎がなければ今のレベルにすんなりと到達していなかったでしょう。予習にも余計な調べる時間も増え、非常に非効率的になっていたことでしょう。忙しい社会人であれば、そんなことしている時間はとてもありません。
また、英語を中高大と学んだのに話せないという人で、本当に英語を学んだという人はどれだけいるでしょうか?学校のテストやセンター試験、TOEIC等で高得点も出せない人がそのような主張をしても説得力はありません。
では英語圏で子供がそんな文法を考えながら英語を学んでいる訳はないという指摘もありますが、我々は日本人です。既に頭の中に日本語の文法が定着しきっている状態で、異文化の言語をすんなり受け入れて理解できることができればそれは天才です。日本で育ってきた以上、英語を話せるようになりたければ、ある程度の英文法の知識が必要になるのです。
通わないという選択
英会話学校に通わないという選択をしたときにどうするか。今まで申し上げた通り、英文法の基礎を早期に固める勉強をするべきです。
後は英語圏に留学も考えられます。英語を使わなければ生きていけない状況に無理やり身を投じれば嫌でも話せるようにはなるでしょう。ただし、これもそう簡単な話ではないみたいです。ある程度の日常会話はできるようになるみたいですが、ビジネスなどのフォーマルな場面できちんと話したときに、文法がぐちゃぐちゃで酷いことになったりするみたいです。大学時代、私の周りにも留学した学生がたくさんいましたが、英語をマスターできずに帰ってきた人もチラホラいました。留学は英語マスターを保証する魔法ではないのです。
まとめ
英会話学校に通った方がいいのか、それは「現在の英語力による」というのが私の意見です。時間もお金も無限にある人は置いといて、限られた時間、お金の中で効率的に英語を話せるようになるには、英文法等の基礎が非常に重要です。私もネイティブ並みに話せる訳ではないので偉そうなことは言えませんが、自分のレベルにあった適切な勉強法を選択していくのが大切となります。日本で英語を学ぶのはタフです。ただ、現代は英会話学校や教材、オンライン英会話も充実しています。明治時代に英語を学んで、世界と戦った先人からすればかなりイージーな状況にあります。話せるようになるのは結局自分次第なので、お互い一生懸命頑張りましょう。